歯並びが気になる

歯並びが悪くて口元が気になりますが、
これって、治りますか？

　治療をすれば、治ります。どういう方法で治すかは、最初の状態によって、さまざまですが、綺麗な歯並びを目標にして治療します。ただ、上残念ながら、すぐには治りません。歯を1ヶ月に1mmくらいずつ、動かしていきますから、時間がかかります。その長い期間、歯並びを治すための装置を、歯に付けたままになるので、それも気になったりします。
　経験された方のの話を聞くと、やってる本人は、始めてしまえば、あまり気にならなくなるらしいです。治療に長くかかることもわかったし、装置を付けられることも我慢するとして、もうひとつ、費用の問題があります。一部の疾患が原因で、歯並びが悪くなった人以外は、歯並びの治療に保険が利きませんから、費用がかかります。
　歯並びの治療は、見た目を気にして始められる方がほとんどなのですが、歯並びを綺麗にすると、歯を磨きやすくなるので、むし歯や歯周炎になりにくくなります。高価な車も古くなれば価値がなくなりますが、歯並びは自分にとって、「一生モノ」です。

時間がかかるって聞いたけど、
どれくらいの期間かかるの？

　歯並びの治療の目的の一つは、「オトナの歯を綺麗に並べる」ことですから、オトナの歯が生え揃う頃、すなわち、中学生の頃が一つの目安になります。必要があって、治療を早く始めたとしても、最終的に治療が終わるのは、オトナの歯が生え揃ってからになります。すでにオトナの歯が生え揃ってから、歯並びの治療を始めたとしても、通常は2年～3年はかかるでしょう。治療期間は、何と言っても、最初の「歯並びの程度」で決まります。治すのが難しい方の場合は、治療期間も長引きます。
　治療の方法によっても、治療期間は変わります。スタンダードな方法、すなわち、標準的で「よくある治療」が、もっとも早く治ります。逆に、表から見えないように、歯の裏側に装置を付けて治す方法や、目立たないように特殊にコーティングされた材料を使うと、治療期間が長引く傾向にあります。歯科では、見かけを良くするのに歯を削ってかぶせるなどの、治療期間が短くて済む方法もありますが、歯並びの治療では、歯を削らずに治しますから、期間はかかっても、素晴らしい治療方法だと思います。
　治療のための装置を付けている本人も、治療中は、そのために悩むこともあるでしょう。また、ご家族の方も、何かと心配のことと思います。ただ、長い人生から見ると、歯並びの治療を受けている期間は、短い時間かもしれません。じっくり考えて、よく話し合われてから、治療を始めるのが良いでしょう。もし、治療をする機会を一度逃したとしても、歯並びの治療に年齢制限はありませんから、いつでも、開始できます。

矯正の費用っていくらぐらいかかるの？

　一般に、歯並びの治療に保険は利用できません。国が「歯並びが悪い」ということを病気と認めていないからです。したがって、普通の歯科の治療なら、窓口で治療費の3割程度を納めればいいのですが、矯正治療はそうはいきません。
　保険が利かないということは、「各々の歯科医院で勝手に治療費を決めていいですよ」ということです。それで、矯正の料金は、各医院バラバラなのですが、やはり、相場というものが存在します。不動産の値段が、大都会の東京と、長崎の田舎では違うみたいに、矯正の料金も、都会では高く、地方では安くなります。たぶん、2倍くらいはちがうかもしれません。都会で矯正治療をすると、倍速く治るかというと、そういうわけではありませんから、実は、矯正治療に限って言えば、長崎で治したほうが断然お得です。
　ちなみに、黒木歯科では、矯正装置の料金は2万円から50万円の間です。「そんな幅があるのでは、参考にならない・・」という声が聞こえてきそうですが、装置によって違うのです。ただ、いろんな装置を使っても、調整料を除いた装置料の費用が60万円を超えないようにしています。ちょっと、高くて払えないという方には、分割の支払にも応じています。金利の計算が面倒なので、無利息です。時々、装置の治療費だけを確かめる電話がかかってきますが、そこはしっかり確認したほうがいいでしょう。
　矯正治療は一生に1回だけの機会です。料金も含めて、信頼できる歯科医院に巡り会うことが大切ですね。