Section1

痛くはないけど、気になること。予防、口臭 etc.
むし歯になったら治療すればいい・・・・の?
 風邪を引いて風邪を引いて、お医者さんのところへ行くのは、当たり前です。今では、どこも悪くないうちに、お医者さんのところへ行く人が、最近は増えています。インフルエンザの予防接種や、人間ドックなんかがそうですね。インフルエンザになってから薬を飲むよりは、予防のために、早めに注射しておいてもらおう・・というわけです。注射1本でインフルエンザにならなくて済むなら、それに越したことはありません。人間ドックは、病気の早期発見のためです。早めに見つけて重症化しないうちに、治してしまう。人間ドックで、「自分の健康度」を知ることもできます。
 むし歯も歯周炎も、ある程度進まないと、自分では気付きにくい病気です。検査してみると意外と、本人が心配しているほど、悪くない場合がほとんどです。気になることは、確かめてもらいに行きましょう。
むし歯と食べ物の甘い関係
 むし歯の研究をするときに、まさか、人間の体を使って実験するわけにいきませんから、実験動物を使います。で、何をするかというと、
①エサの中に砂糖を混ぜる。
②そのエサをいつでも食べられるようにしておく。

これで、簡単に動物にもむし歯ができるそうです。甘い食べ物を、だらだら食べていると、むし歯ができるということになります。朝ご飯の代わりに無糖でない缶コーヒーを飲み、昼ご飯を菓子パンと缶コーヒーで済ませ、家に帰ってきて晩ご飯までに、お菓子を食べ、晩ご飯の後で、また、お菓子を食べ、お風呂上がりに、ジュースを飲む・・・・みたいな暮らしをしている方は、わざわざ、むし歯を作るために生きていると言ったら過言でしょうか。CMでも言ってましたが、ミクロのむし歯は、唾液の再石灰化能力で、回復します。再石灰化する前に、また、甘いモノが口に入ると、再石灰化が間に合わないのです。
 昔から言われている通り、食事は規則正しく、が良いようです。ダイエットにもなりますし・・
歯周炎とタバコの煙たい関係
 タバコは体に悪い!とおおっぴらに書くと、タバコ会社からクレームが来るそうです。それで、ごく限局した話をすると、タバコは歯ぐきに良くありません。
 タバコにはいろんな成分が含まれるそうですが、その中に、毛細血管をきゅーっと細くさせる成分があります。毛細血管がきゅーっと細くなると、必要な養分や酸素が、末端の組織に届きにくくなります。したがって、健康な時は良いのですが、いざ、歯ぐきが病気になると、なかなか、治りにくくなります。ひどい歯周炎の人ほど、タバコを止めた時の効果は絶大で、みるみる改善していきます。
 タバコを飲んでいる人は、ニコチン中毒で、タバコを止めるのは難しいらしいですね。「タバコで歯がなくなるのも人生!」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、やっぱり、歯はなくならないほうがいいです。禁煙を検討しましょう。
歯垢と口臭の臭い関係
 口臭を気にしている方は意外に多いようです。口臭について専門的に勉強する歯科医も増えています。
 口臭について日常に経験することは、お口の中が清潔でない状態で口臭がある場合には、清潔な状態になると、口臭は消えるということです。
 では、お口の中が清潔でない状態というのは、どういう状態でしょうか。別に、お口の中にゴミが溜まっていたりはしませんから、不潔な状態とはちょっと違います。要は、歯垢の量です。歯の表面にべったり付いている歯垢は細菌の固まりです。歯垢がエサを分解して代謝物を出すと、それが臭いになります。そうだからといって、歯垢を神経質に徹底的に除去する必要はありません。ある程度、歯磨きを上手にしてもらうことで、口臭は改善してきます。もちろん、歯垢以外のことが原因の場合もあるでしょう。口臭は自分では分からず、かといって、他の人にも訊けず、繊細な問題ですね。