Section1

 患者様を診させてもらっていると、たまに(ホントにたまに)むし歯になりにくい歯を持った方に出会います。そういう方は、歯を磨くまいが、何を食べようが、なかなかむし歯が大きくなりません。親に感謝!というところでしょうか。そういう方は、むし歯の予防のために、歯科医院へ通う必要はなさそうです。ところが、そういう方でも、歯周炎になりやすくて、
結局、歯周炎で歯がダメになることはあります。


 反対に、歯周炎にはなりにくいけど、むし歯にはなりやすい方もいます。また、むし歯にも歯周炎にもなりにくけれど、歯の咬耗が進んで、歯がチビていく方もいます。
自分がどのタイプなのか、自分で見極めるのは難しいです。

 日本人は、高齢になると自分の歯の数が10本以下になるのが普通です。
いや、自分だけは、大丈夫・・と思いがちですが、どうでしょうか。
例えば、ご自分の身長を考えてみましょう。同世代の平均身長と貴方はどれくらい違いますか?身長が他の人の2倍高い人も、半分しかない人もほとんどいないですよね。体に関しては、この「平均値」からは、意外と逃れられません。すなわち、ほとんどの方は、歯科的管理を受けなければ、平均的に歯を失っていきます。

 むし歯を早く見つけて治療しようと、言っているのではありません。
むし歯になる前に、歯周炎がひどくなる前に、是非、かかりつけの歯科医院を尋ねることをお勧めします。
治療された歯




「いや、それでも私は痛い時以外は歯医者に行きたくない」という方はこちら